Vivienne Westwood designs fan for Mandarin Oriental, Mayfair
ハノーヴァ―・スクエアの中心にオープンする新しいMandarin Oriental Hotelは、Vivienne Westwoodのブティックがある44コンデュイット・ストリートのすぐ向かいにあります。
今回私たちは、ロンドンで最も美しく古い広場の1つであるこの歴史的な場所への共通の愛から、このエレガントな広場を表現する手作りの扇子をデザインし、新しいMandarin Oriental Hotelの個性を表すシグネチャーとしました。
シニア・デザイナーのアレックス・クレンはこの扇子について、次のように語ります。
「この扇子のデザインは、2つのシルエットが出会い、踊っているように見えます。ドラマチックで、素敵にドレスアップしていて、ミステリアスで、午後に会う友人たちかもしれないし、華やかな恋人たちかもしれない。 伝統的な切り絵とVivienne Westwoodのキャンペーンに着想を得た2人のシルエットは、広場を逆さまに手描きした絵に囲まれています。ヴィヴィアンはブランドを始めた頃、Worlds End Shopで逆さまにしたピカデリーサーカスのイメージを用いて、同様のことを行っていました。」
この扇子は1709年に設立された扇子職人の組合である「The Worshipful Company of Fan Makers」のイアン・ブロックが伝統的な職人技を結集し、英国の地で一貫して作り上げました。
扇面に使用した絹織物は、ゲインズボロー絹織物社と共同で制作したものをサフォーク州で手織りし、扇子の骨となる木軸はセント・ジェームズ・パークの嵐で倒れたスズカケノキから作られ、職人であるマルコム・コックスが手彫りを施してワックスで仕上げています。
扇面は8つのレイヤーで手描きし、Ivo Textiles Ltdによるシルクスクリーンプリント、Ciment Pleatingによるプリーツ加工、扇骨にはアーティストのトム・サンダースによるペイントを施し、ロンドンのジュエラーであるケイティ・フェルドスタインの手によるシルバーチャームを取り付け、イアン・ブロックの工房で仕上げられました。
2本のみ作られたこの扇子のうち、1本は額装を施し、ホテルに常設で展示されています。
そして2本目は、紛争に巻き込まれた子どもたちへの唯一のチャリティ団体 War Child への寄付を募るため、The Auction Collectiveによってオークションに出品され、その売上は戦争の勃発や紛争の急激な悪化、災害等で危機に瀕した子どもたちを支援する War Child の「児童緊急基金」に寄付されます。
オークションの詳細については、The Auction Collective と War Child UK をご覧ください。このオークションは2024年6月28日まで開催されます。