スーパーモデルという華やかな時代があったことを皆さんはご存知でしょうか?
現在のキャットウォークモデルは、街を歩く普通の人たちとあまり変わらないよう、身長も170cm前後ですが、1990年から2000年代かけては、身長180cm以上、9頭身の女性たちがスーパーモデルとして活躍しました。スーパーモデルを代表する、そして黒人モデルとしてのパイオニアでもある、イギリス人のナオミ・キャンベルが、1993年、パリコレでヴィヴィアン・ウエストウッドのキャットウォークショーに登場しました。当時モデルとして既に大人気だった彼女は、タータンチェックのミニドレスに長いピンクのボア、そしてヒール21cm、全てを合わせると高さ27cmにも及ぶプラットフォームシューズを履いて颯爽とキャットウォークを歩き出しました。
しかしここであるまじきことが起きたのです。なんとスーパーモデルの、あのナオミ・キャンベルがそのキャットウォークでこけてしまったのです!
あのナオミ・キャンベルがこけた!と後日このヴィヴィアン・ウエストウッドのショーはとても大きな話題になりました。しかし、このストーリーには別の見解もあるようです。当時のショーを目の前で見ていたヴィヴィアン・ウエストウッドのスタッフの話によると、ナオミ・キャンベルは歩けていたのだけれども、ピンクのボアが長すぎてそれが足元でもたついて滑ってしまったのだと。しかしさすがスーパーモデル、手も使わずに優雅に立ち上がったそうです。
このキャットウォークでナオミ・キャンベルが着用したプラットフォームシューズは、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館でのエキシビションに使われたり、世界中を今も飛び回って話題を誘っています。