2016年9月、ナイトクラブのザ・ボックスでクライメート・レボリューションとプロジェクト0のコラボイベントが行われました。IoUのイベントは、若い来場者に海を守ることの大切さを伝えることでした。ヴィヴィアン自身、地球は二つの肺でできていると言います。一つはグリーン(熱帯雨林)そしてもう一つはブルー(海)です。地球を守るために、私たちは海と熱帯雨林を守らなければなりません。ヴィヴィアンは、2030年までに海の30%を守ることを目標に掲げるプロジェクト0の偉大なサポーターでもあります。クライメート・レボリューションのシンディー・サシャが、ジェームズ・ジャガーにインタビューし、どのように彼が海を守るプロジェクトに参加するようになったのか、そしてどうすれば私たちもその手助けができるのか、特別に、また率直に聞き出しました。
C:プロジェクト0。それがどんなことをしているのか要約してくれませんか?またどのように始まったのか、狙いは何なのかも。
J:そうだね、極めて簡潔に言えば、とても多くのNGO団体が海を守ろうとしているのに僕たちは気づいたんだ。そしてこれらの多くは批判的にも資金不足なんだ。彼らは始めてみたはいいけれども、それはキラキラした物のようで、言わば、何かが初めて始まる時って、それが新しくてエキサイティングだから、人はお金を手にすることができる。しかし数年経つと、人々はそのことを既に耳にしたことがあって、つまらないものに感じられて、同じレベルで資金を募ることが難しくなってしまう。
それで、僕らのミッションは、他の人たちが始めたプロジェクトを終わらせること、だけど完全に終わらせることはまだできていない。
世界中に何千ものプロジェクトがあって、僕らは、可能性、気軽さ、コスト、そして実際にそのプロジェクトを終わらせることができるかをベースに資金提供する団体を選んでいるんだ。それで今年は、3つのプロジェクトに開業資金を提供した。イングランドでは、ライム・ベイという水産業のプロジェクトがある。ブレキジット以来、彼らは全ての資金を失ってしまったので、彼らに資金を提供し、彼らが活動し続けることができるようにしている。
C:だけどあなたは英国と同じように世界のプロジェクトとも仕事をするんでしょう?
J:僕たちには海はたった一つしかないという哲学がある。その海はどこにでも繋がる、だから僕らもグローバルに物事を考えるべきなんだ。全てのNGO団体はおかしなことに、それはすごい競争心を持っている。というもの誰もが同じゴールを目指しているからね。僕らはどこの党派にも属さず、他のチャリティー団体とも活動し、情報を共有し、一緒に活動できるようにしているんだ。
今のところ、僕らはまだ始めたばかりなので、実際にやることが可能で、勝つことができると思ったプロジェクトを分析した。さっき言ったように、僕らにとってはこれらの3つのプロジェクトを終わらせることができたと壁に掲げて言うことは大事なことなんだ。来年は5つのプロジェクトにしたい、再来年は7つ、そうやって続けていきたいんだ。願わくば、年毎にもっとアンビシャスになっていきたい。
C:そして、あなた自身はどうなの?何がジェームズ・ジャガーをプロジェクト0に巻き込んだの?
J:そうだね、僕は巨大なNGO団体であるコンサベーション・インターナショナルと仕事をしていたんだ。僕とミッシェルはそこで海洋の基金を創ろうとしたんだけど、そんなに大きな団体の元での活動はフラストレーションがどんどん大きくなっていくだけだったんだ。大きな団体だと一つのことを決めるのに一生かかるんだ。
世界の保護という点で、時間は非常に重要なのに、何かするためのほんの小さな基金のためだけに6ヶ月も待たなければならない。それが時には遅すぎることだってあるんだ。それでミッシェルがもっと効率的になるように自身のチャリティーを始めたんだ。
C:お役所的な部分を切り取ったってこと?
J:そう、僕たちには今お役所的なところは全くなく、本当に素早く作業することができている。もし僕らが関わりたい仕事や何とか手助けしたいプロジェクトを見つけたら、とりあえずやってみるんだ。それに僕たちはとても小さな団体なので、多くの人を雇わなくてもいい。僕とミッシェルはチャリティーから手数料を取らない、それで僕たちには本質的にほんのわずかな経営費しかない。つまり僕たちは時には商品をプリントしたり、ちょっとしたデジタルコンテンツを作ったりしなければならないという意味なんだけど。しかし僕らが大きなNGO団体たちと同じ募金のプラットフォームを使わないので、僕らが資金を募るために人を雇う必要もないんだ。
僕はNGO団体を透明化することが最も重要なことだと思っている。特定の大物と何がどこへ行くかという統計を読んだことを覚えているんだけど、名前は明かさないよ、だけど特定の大物チャリティーでは、みんなが使った100ポンドに、それがどこへ行って何に使われたか知ると本当に腹立たしいんだ。それを効率化することは十分に簡単だとみんなは思うだろうけど。
C:ちょっと型にハマった感じなのね、だけど30年後のプロジェクト0にとっての成功ってどんな感じ?
J:30年の間に、僕らが見たいものは、海の大部分が保護の元にあるということだ。そして保護下にあるだけでなく、コーストガードやレーダーによって定量化され保護されることだ。違法な漁業は排除したいし、世界の森林にマングローブを再生息させたい。
プロジェクト0という名をつけたのは、プロジェクトが0になる、なくなって欲しいからなんだ。一度に一つを取り壊しにかかる、だけど147ものプロジェクトが今あがっている。それら全てが終わること、それが成功と言えるな!
C:若い人たちや学生たちが海洋保護に関わるには、またプロジェクト0に関わるには、どうしたらいいのかしら?
J:そうだね、僕らがいつも言うのは、主に3つのことができるということ。まず初めに、皆さん自身の二酸化炭素排出量を減らすということ。とても簡単だし、あらゆるやり方がある。家を出る時電気を消したり、ヒーターを消したり、点けっぱなしにしておかないこと。また、車を運転する代わりに歩いたり、サイクリングしたり。どれも本当に明らかで、誰もがそんなこと知っている。
二つ目は、できる限り使い捨てのプラスチックを使わないということ。それは本当に大きな問題で、僕らのプロジェクトの大半はこのプラスチックをクリーンにすることに関わっている。例えば、英国では明らかに400万もの使い捨てのストローが1日に消費されている。それって馬鹿げているとは思わないか。
C:400万?この英国だけで?
J:そしてアメリカでは5億だよ。そう、それだけで本当に馬鹿馬鹿しいことなんだ。それはほんの一つの例にすぎないよ、だけど僕たちがこうしてよく使う使い捨てのマテリアルがストローやプラスチックのカップやスプーンやフォークなんだ。僕は友達へのクリスマスプレゼントにはいつもバンブーのファイバーで出来たスプーンやフォークのセットをあげるようにしている。再利用できるコーヒーカップや、ウォーターボトルをいつも持ち歩くようにして欲しい。それだけで大きな違いが生まれる。
そしてもう一つは、本当に簡単なことなんだけど、どういうことが起きているかにちゃんと気づくことだ。プロジェクト0のフェイスブックをインスタグラムをフォローしたり、僕らが発信したコンテンツをポストしたり。全てのことは、みんなが気づいているかどうかだと僕は思う。モントレーベイ水族館のシーフードアプリをダウンロードしてみて。おそらくこれがこの類の中じゃ一番のアプリだと思うんだけど、絶滅の危機に晒された魚のリストを挙げていて、絶滅危機のレベルを緑から赤に色分けしている。自分たちが絶滅危機の種や、リストに挙がっている魚を食べていないかどうか確信できる。そして魚だけでなく甲殻類もあるよ。また、どうやって、どこで釣られたのか、それも大きな違いを生み出す。
僕らは毎日海で泳ぐわけではないので、海に関しては、多くの人が見落としがちなんだ。
C:私たちには本当にまとまりがないわよね。
J:その通り、だけどそうあるべきではない。大都市という所は気候変動や海洋やそういった物に最も大きな影響を及ぼす。だから自分自身の習慣にもうちょっと注意を払ってみて。もし誰もがそうしてくれたら、現状僕たちがいるようなめちゃくちゃな状態にはいないはずだから。もしライブ会場でみんながプラスチックのカップを使わなかったら。その数の多さがとにかくバカバカしいんだ。また、おかしなバトルもあって、プラスチックがある所には石油がある。それも大きな石油、明らかに。。。
それを使うのに立派な理由がないから使うなと言っているわけではないんだ。医療の世界では、プラスチックが多くの命を救っていて、それは本当に重要なものだ。ほんの少しの個人的理由で使い捨てを使うのが馬鹿げていると思うんだ。僕らはいつも物事の下の方だけを見ていて、長いビジョンで物事を見ていない。そうやって50年も過ごしてきたんだ。最も硬いものをとっても捨てやすいものにしてしまった。
だけど海のど真ん中に捨てられたたくさんのゴミやら、その類のビデオを見たら、それって本当に大きな問題だと気づくだろう。さっき僕が話したストローは、海に浮いて、亀の鼻にハマってしまったりするんだ。それを知って以来僕は二度とストローを使わなくなった。ビデオを見て!
時にはただ起きてしまうだけのこともある。”あー、この人たちは僕のドリンクにストローをさしてしまった”って思っている自分に気づくこともある。僕は何も人々が野生化するとかそんなことを言っているのではない。だけどカップから飲み物を飲んで一体何が悪いんだ?。。。しかも難しいことじゃないでしょ!
※原文の意図や雰囲気を残すため、あえて直訳に近い表現を残してます。